助けてって言ってもええねんで」の思いを、どうすれば困っている子どもたちや、そのお父さんお母さんに届けられるのか。
私たちは、そこをずっと問い続け、がむしゃらに、もがいて悩んで、動いて参りました。

その声をあげてくれた人もいます。
そして、制度につながったり、新しい環境を得たり、未来への道を歩み出したり、少しずつ進み出すことができるようになりました。

でも、そういう人たちは、何年にも渡って、苦しんで、耐えて、時にはあきらめたりもしながら、今までを生きてこられていました。

これからも長い時間をかけながら、少しずつ、安心して生きていける権利を取り戻していかれることになるのでしょう。

何かの解決策を講じたから人の人生が貧困で無くなるような、そんな必殺技が無いのは、みなさんもよくご存知の通りですが、1人の人生の立て直しのためには、その人をサポートする社会が、あまりにもつながらなさ過ぎていることを思い知らされます。

私たちは、「みつける」そして「つなげる」を活動としてきました。
「みつける」ことも、「つなげる」ことも、まだまだ課題が大積みですが、それでもまずは、今、出来ることから動いていきたい。

私たちの、商店街でカードを配って困窮した子どもたちにつながろうとするアウトリーチ活動は、その場で明快な結果を生むものでもありません。

でも、その場にはもう貧困が足元まで忍び寄ってきている、ということが感じられる活動であると信じております。

「みつける」ために最も大事な意識の変化。
それをみなさんで実感していただき、アクションにつなげていきたいのです。