【設立5周年のごあいさつとお礼】

「最後に行って、話してみようと思って」
先日、たくさんの問題を一身に抱えたシングルマザーの方が、拠点、たつみファクトリーで、そう話してくれました。

子どもたちはまだ小さく、一人ひとり問題を抱え、ご自身も体調を崩し、ダメ押しに、家まで引っ越しをよぎなくされ、どこから手を付けていいのかわからず、頭は真っ白…。

何度も何度も死のうと思ったそうです。
でも、CPAOにお子さんを連れ、お越しくださいました。

「生きているだけで、いいです。本当によかった。」
「なんとかなりますよ。一緒に、一つずつやっていきましょう。」と心から思い、そう伝えました。

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「助けて!」って言ってもええねんで
本日、5月25日で活動を始め、5年となりました。
2013年5月24日、大阪市北区の天満で起きた母子の変死事件の翌日から活動を始めました。「風化させたくない、悲劇を繰り返したくない」という思いで、団体のドメインは「cpao0524」です。

この事件を知り団体を立ち上げるとき、仲間と話しました。
「このお母さんが信頼し、声をあげてくれる、そんな存在になろう。」

まだ活動は5年とも言えますが、これまでをふり返ると、本当に様々なことがありました。答えもなく、言えない、できないことばかりが募りますが、辞めようと思ったことはありません。

何度も何度もたくさんのことを乗り越え、活動をここまで続けてこられたのは、一緒に活動してくれる子どもたち、保護者のみなさま、スタッフ、ボランティアの方々や、応援してくださる心あるたくさんの方々のおかげです、ほんとうに感謝いたします。

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「5周年&出版記念イベント」
この夏、やっと、子どもたちや関わってくださる方々とチカラを寄せ集めて一緒につくった、手づくりのような本ができます。秋には、活動5周年と出版を記念して、スペシャルゲストもお呼びするイベントも計画しています。

イベントは、「まずは、ごはん!」を中心にしてきた団体として、これまでたくさんの方々とつくってきた活動を、ホカホカのごはんを並べるようにして見たり、ふり返ったり、また本当においしいごはんも一緒に食べる、そんなイベントを子どもたちと計画中です。決まり次第、またお知らせいたします。

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走りながら考え続ける
5年続けたからこそ見えてきたことがあります、

だからこそ、これからも子どもたちと出会う1日1日を大切に積み重ねながら、さらに面白いことをやっていきたいと思います。

みなさまも、ご一緒に、楽しみながら、子どもの育ちを見守り、応援し続けてくださいますよう、よろしくお願いいたします。

CPAO代表 徳丸ゆき子