【CPAOくらぶ 活動報告】

2月14日(日)、クッキングくらぶの日でした。13時から近くの子どもたち、自転車などで少し遠方から親子が集まり、みなで一緒にパンとピザをつくりました。

バレンタインデーでということで、調理ボランティアの方がチョコレートを入れようとご配慮くださり、子どもたちはうれしそうにチョコレートやみな大好きなソーセージを包んで丸めて焼きました。

パンづくりが終わると、今回も朝から何も食べてないといった子どもたちが多く、「お寺おやつくらぶ」さんよりいただいたカステラやご寄付いただいたおかし、カルピスでおやつにしました。

食べ終わると裏の畑でかくれんぼが始まりました。大学生の男性が一緒に遊んでくださり、スタッフはパンづくりの片付けをしていて気づくと、小学生たちが大もめ。。「私が始めにおんぶしてもらっててんで〜!!」「もういっぱい遊んでもらってたやん、次、いいやん!!」大学生のお兄ちゃんの取り合いです。

スタッフが駆けつけたときには時すでに遅し、一人の子が「もういい、帰る。」と外に出ていきました。その他の子たちも追いかけて、「もう帰ってくんなよ〜」などみなが口々に笑いながらひどい言葉を彼の後ろ姿に投げかけます。

言われた子は涙目で走って行き、スタッフが追いかけてもふりきり、行ってしまいました。ケンカして誰かが帰ってしまうことはよくあることですが、今回はほっとけないと残った子たちと話し合いました。

ですが、みなヘラヘラ笑い話しになりません。「みなであれだけひどいこと言って彼が泣きながら帰ってしまって、それでもみなはヘラヘラしていて話しもできないんであれば、今日はみなとごはんは食べれない。」といったことを伝えました。

子どもたちは始め「じゃ、いいよ。」といった感じでまだヘラヘラしていましたが、この春引っ越してしまう子どもたちも多く、伝えられることも少ないと毅然とした態度でスタッフがいると、時間はかかりましたが、子どもたち同士で話し合い、ひとり一人がスタッフに話しに来てくれました。

「いつも怒らせてばかりでごめんなさい。」「自分が悪いのに、何回もこれまで途中で帰ったりしてすみません。」「CPAOは世界一楽しいところやのに、ごめんなさい。」

常にだれかを外したり、ちょっとしたことでひどい言葉や暴力を繰り返すことに「怒ってるんじゃない、みなのことを心配している。」といったことを伝えました。

そうは言ってもまた繰り返すのでしょうが、子どもたちが本当に私たちの居場所を好きでいてくれていることが伝わり、涙が出そうになるのをガマンして、「分かったよ、今回のこと暴力やいじめみたいなことは別に話そう。今日はもうボランティアの方がピザ焼いてくれてるから食べよう」と伝えていると、、走って出て行った子もやっぱり泣きながら帰ってきてくれました。

最後はみな何もなかったかのように、いつものように焼きたてのピザを「おいしい、おいしい!」とたくさん食べて、朝ごはん用にパンも持って、18:30ごろに「また、水曜日ね!」と帰って行きました。

子どもってやっぱりすごいです。おとなだったらこんなに素直に謝れるだろうか。「ここが好きやのに、ごめん」なんてなかなか言えないだろうな、こどもっていいなと改めて思い、学ばせてもらいました。

でも大きな課題も残ったままです。ひとり一人だと話しができて分かり合えるのに、集団になると差別に排除に暴力ばかり。。でも子どもたちはCPAOが楽しいと色々あっても来てくれる。この暴力を乗りこえるには、ひとり一人が輝く面白いことができる場所をつくっていくことがヒントにあると考えています。

この春、CPAOはさらに子どもたちが輝ける居場所づくりのため、着々準備を進めています!形になってまいりましたら追ってご報告させていただきますので、しばしお待ちください。

みなさま、引き続き、ご支援・ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。