【はしもとブランチからのご報告】
2月12日(月・祝)、この日も小雪が舞う中、前日から参加した子もいましたが、はしもと里山学校の子どもたちによる小屋づくりにご一緒させていただきました。いつもは遠く参加できない親子にもスタッフが送迎し、参加してもらいました。
当初、初めての試み、「ちゃんと建つのか??」とおとな同士で話していましたが、中学生を中心としてみなができることで協力しながら、なんと2日間で2棟のうち1棟が窓や入口の扉などもつき、素敵な小屋が完成し驚きました!
小学4年生からということで、小屋づくりに参加できない子たちやお母さんとは、CPAOのスタッフが地道に続けている、わらを切り畑にまく作業を一緒にしていただきました。
早くわらをまき、分解を待って、耕し野菜の種を植えていきます。日頃は座って仕事をすることが多い自然好きのお母さんは、野菜ができるのも楽しみだけど、素晴らしい景色の中で、身体を使う作業はストレス発散になると喜んでおられました。
子どもたちは途中で、「なんで、この作業オレがしなあかんの?」と聞いてくるので、「人は誰も一人で生きていけないから、自分でできることで協力しながら人と一緒に生きていく練習をここでもさせてもらってるんだよ。」と伝えると、作業を続けていました。
ランチは歯ごたえもありとってもおいしい、しし肉のBBQにカレー。子どもたちは食べ放題のお肉をうれしそうにしていました。
夕方、雪と風も強まり、終わりの時間となりました。最後、はしもと里山学校の代表、佐藤先生よりお話しがありました。「ここは、みなができることで協力しながら、面白いことをしていきます。体調が悪かったりしんどいというときもあるでしょう、その時はそう言ってください。」
CPAOに関わる子どもたちは、「CPAOのスタッフと佐藤先生が同じことを言うな。」と何か感じることがあったのではないかと思います。「自分だけ、今だけよければいい。」といった行動で、様々学校や地域、家庭でも問題を起こし、お母さんが疲れ切っておられたりするケースも少なくありません。
また何よりそれは子ども自身を孤立させ、しんどい状況においやっていることが見てとれます。それはおとな社会の写し鏡だなということを思いながら、そうではない人たちもいるということを経験して欲しいとい思い、里山学校にも参加させていただいています。
今回参加してくれた子どもたちは、4歳、8歳、9歳の頃から関わり、みな、8歳、12歳、13歳、4年が経ったんだねという話しをしました。本当に様々な経験をしてきた子どもたち、13歳の中1の子は部活もせず、家に引きこもりゲームばかりしていて、食欲もないということでお母さんも心配なご様子でした。
ですが、里山学校のスタッフの方から、「おたく、何かにはまれるっていうのは才能。そういう子は細かいことを言わず、おおらかに見守っていると他にも自分がはまれるものをみつけ、いいところも伸びていくと思いますよ。」といったことを話していただき、少しホッとされていました。支えあいながら、親も子も、みながおおらかにたくましく、成長していって欲しいと改めて思いました。
夜ごはんのため、里山から移動して、土で汚れ、冷えた体をほぐすため、はしもとブランチでお風呂に入ったあと、たこ焼きパーティーをしました。たくさん食べて、「帰りたくない、泊まりたい。」という子たちに明日学校だし、2時間かかるからね、雪がひどくなるとかえれなくなる恐れもあり、「またいつもでおいで。」と声をかけ、スタッフと車で帰っていきました。
これからも、はしもとブランチでは日頃の活動よりもさらに、子どもたちになるべく一人ひとりを大切に、少ない人数で関わっていきたいと考えています。
みなさま、よりしんどい状況にある子どもたちの成長のため、引き続き、ご支援・ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。