活動のきっかけとなった事件があります。2013年5月24日、「最後におなかいっぱい食べさせられなくて、ごめんね。」といった遺書のようなメモを残し、大阪市北区で発見された母子の変死事件。この事件は心中の可能性が高いとされていますが、現在、心中は「最悪の虐待」とも言われています。
これをシングルマザーの団体設立者、徳丸は他人事だとは思えませんでした。自分の孤育ての連続性の中にこの事件を思い、翌日から「悲劇を繰り返したくない」と子ども支援関係者とともに活動を始めました。
まず取り組んだシングルマザーへの聞き取り調査や夜回りなどから、数多くの精神的にも経済的にも厳しい状況に置かれている孤立した親子らと出会いました。
子どもが巻き込まれる痛ましい餓死事件から始まった活動、「まずは、ごはん!」を中心に、子ども一人ひとりのニーズに応えながら活動を展開しています。