【調査報告会のご報告】昨日、大阪子どもの貧困アクショングループでは、2013年7月から2014年12月に行ったヒアリング調査「シングルマザー100人がしんどい状況について話しました」の報告会を実施致しました。
長時間の会合にも関わらず、立ち見も出る100名以上の方にご参加いただき大盛況で終える事ができました。参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今回の調査報告会では、勇気を持って話して下さった、シングルマザーの方々の置かれている状況をみなさんと共有し、さらにその下にいる「今を生きる子どもたち」に想いを馳せ、子どもの貧困について関心ある想いのある方々としんどさを子どもたちに連鎖させないために何ができるか、考える機会になるようにとの思いで開催致しました。

それでは、内容についてご紹介致します。

第1部 活動紹介&調査報告
<大阪子どもの貧困アクショングループ活動紹介>
・活動概要
・活動紹介
団体概要の紹介のあと、映画「隣る人」の刀川監督によるCPAOの活動記録映像(25分)を流しました。子どもたちと地域の人のやりとりに笑いが起こりました。

<『シングルマザー100人がしんどい状況について話しました』調査報告>
・調査概要、目的
・調査報告
・調査コメント 伊藤智樹 氏(富山大学人文学部准教授、社会学)
調査概要、目的の説明のあと、中間報告会でもご紹介したフェルトアニメによる調査報告を行いました。メンバーが2ヶ月がかりで完成させた大作です!今回は特にしんどい3つのケースについてご紹介させていただきました。休憩をはさんで、伊藤先生によるコメントをいただきました。

第2部 基調講演「シングルマザーが照射する日本社会」
・湯澤直美 氏(立教大学教授 - 「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク共同代表)

第3部 リレートーク
<パネルディスカッション>
「私たち出来ること!やってること!!~一人ひとりができることをみつけよう!~」
コーディネーター:津田知子 氏(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 東日本大震災復興支援事業部副部長)
CPAOでの主な活動に関わっていただいている4人の方に、現在どんなことをしているのかなどを話していただきました。私たちのやっていることは決して特別なことでなく、誰にでもできることを皆さんにお伝えしました。

以上

私たちはこの調査、そして調査報告会を通じて、一人でも多くの人のアクションにつながることを願っています。必ずしも私たちの団体で活動することがアクションを起こすことだとは考えていません。日本の6人に1人の子どもが、シングルマザーの2人に一人が貧困状態にあります。皆さんの身近、地域に必ずそういった暮らしをしている人がいること、そして、自分にできること、得意なこと、肩肘はらずにできることで、多くの子どもたちを支えていけることをお伝えしました。

私たちは私たちの場所で、皆さんは皆さんの場所で、共に子どもの貧困解決に向けて取り組んでいけることを願います。

私たちの活動は皆様のサポートで成り立っています。今回も参加いただいた皆様に多くのカンパをいただきました。本当にありがとうございました。子どもたちの「今」のため、引き続き活動をしていきます。今後もご支援いただきますようよろしくお願い致します。