【CPAO6周年 スタッフメッセージ】

先の代表 德丸のメッセージに続き(https://www.facebook.com/586404551392451/posts/2550515494981337?sfns=mo)、

事務局長と今年4月からスタッフとして共に活動してくれている2人の、計3名のメッセージをお届けします。

「何かできることを、ずっと。そっと。」
このように、CPAOの記念日に投稿させていただくたびに、振り返って思い起こすことはいつも同じです。
それは2013年の夏の終わり。それまでは勉強会に参加するぐらいでしか関わっていなかったCPAOで、「何かできることはありませんか?」と、当時の副代表と梅田で打ち合わせした時でした。

それまでは、アウトリーチや調査、個別の相談など、ほんとに少ない人的リソースで、特に代表の徳丸さんが走り回ってはるな〜という印象のCPAOでしたから、当然、何かしらの補助金だったり、スポンサーが資金面を支えているのだと、勝手に想像していました。
しかしそこで聞いたのは、「全部、徳丸さんの持ち出しですよ」のひとこと。咄嗟にその場で「いやいや、それはダメやないですか」と発してしまっていました。

そこからこの活動はなんとしてでも維持できるようにしたいと、あの手この手で支えながら、それがいつのまにか逆にこの楽しさに支えられ、スタッフとして活動するまでになっていました。でも資金に関してはよく考えれば当然でした。

CPAOの活動は、そのどれもが制度外自主事業です。何かしらの制度や枠からもこぼれてしまい、必死になって生きている子どもたちと出会ったら、なんとかしたいとあがいてしまうのがCPAOの特徴です。いったんつながれば、何かできることはないかと、ずっと待ちます。そして、ここはという時は、そっと手を出します。そんなことをひたすら繰り返しているんですね。
それはこの先も変わることがないでしょう。

資金面はいまだにあれこれとやりくりしながらですが、これからもさらに楽しく自由な活動が展開できるよう取り組んで参ります。

「私たちの代わりに、やってくださってありがとう」
事務局長という立場上、ご寄付をくださる方や様々なご支援をしてくださる方と、お会いしたり、メールのやり取りをさせていただくことが多いのですが、その中でもよく言ってくださる言葉があります。
私たちの活動も子どもの貧困から始まりましたが、それは大人も含め、この生きづらい社会でどうやって自由に楽しく生きていけるか、という課題にまで発展してきました。

昨年は「まずは ごはん」として、まずはお腹を空かせまいと、活動のたびに子どもたちへごはんを食べてもらおうとして、スタッフやボランティアの方々が趣向を凝らしてメニューを発案してくださったものを本としてまとめて出版することができました。

また、認定NPO法人を取得することができました。
活動の内容は変化を加えながらも、根本の子どもたちへの視点はブラさず、学び進めてくることができ、それを評価いただけたのではないでしょうか。
活動が多様化し、様々な事情から多くは語れませんが、そんな中でも少しずつ形あるものとして活動を見えるように奮闘している私たちの思いを分かってくださっているのか、とてもありがたいお声かけでありました。

子どもたちのニーズをとらえて、そこに応えていくには、共に過ごしたり、ひたすらに見守っていく時間と目と手、そしてそれを支える資金が必要です。私たちは子どもたちと共に時間を過ごしながら、最善を目指してその目と手を日々学ばせていただいております。

そんな活動を支えていただける資金や物資をご提供してくださるみなさまには、心から感謝が尽きません。普段は活動の忙しさから、なかなか丁寧にお伝えすることができておりませんが、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

CPAOはこの5月で7年目に入りました。
「まずは1年やってみたいんです」と代表の徳丸が語っていたあの頃から、かなりの回り道も経ましたが、そのひとつひとつがなかなかに楽しく経験しがたいものであり、こうやってワクワクしながら活動が続けられております。
この先も何が待っているかは分かりませんが、CPAOの本質は変わりません。

私たち自身が楽しみながら、子どもたちを巻き込んでの珍道中となりますが、これからもぜひよろしくお願いいたします。 事務局長 兼松徹


「たべる」でつながる
調理のボランティアとして関わるようになり2年ほどとなりました。CPAOの今後の活動に役立つならばと4月からスタッフになりました。毎週火曜日の「いくの子ども食堂」での活動と、今後はさらに子どもたちとつながっていくために、アウトリーチ活動を担当していきます。
 
自分の住む地域でも子ども食堂をしていますが、そこで出会った子どもや親子をCPAOにつなげることで、「たべる」ことだけでなく、「あそぶ」「まなぶ」こともできるようになりました。二人きりで不安ばかりだった親子が、親も子もCPAOのイベントを楽しみに待っていてくれ、少しずつでも前向きになってきていると感じています。子どもはもちろん、親の変化を感じられることがとてもうれしいです。
 
今後は親を巻き込んでの活動や、子どもたちを連れてフェスイベントでの出店など、楽しみながらできそうなことを考えています。とにかく手を動かして試して考えて、子どもたちの喜ぶ顔が少しでも多く見られるようにがんばります。スタッフ津守佳代子

「共に成長する」
2019年の4月からスタッフとして携わることになり、しゅくだいカフェ・アウトリーチプロジェクト・子ども食堂と大きく三つの業務を担当しています。

作った料理を美味しそうに食べている姿や、教えた問題がわかった時の笑顔はみんなキラキラと輝いています。私は前職で、1年半の間、放課後の学習支援をしていましたが、日常には5教科で測れない子ども達の成長がたくさんあることに気づきました。

CPAOでは、子どもたちが自分たちで食事を作ったり、食べた後の食器を自分たちで洗ったり、みんなが楽しくなるようにルールを提案してくれたり、時には失敗してしまうこともありますが、それもまた次への学び、しっかり次に活かして、出来たら見せに来てくれます。そんな様子を保護者のみなさま、ボランティア、スタッフみんなで見守りながら共に進んでいます。

色んな子どもたちがいて、それぞれ色んな成長をしていきます。その成長に大小はなく、私たちが一人一人と向き合い一緒に学んでいくことが大切だと感じます。私自身スタッフとしてまだまだ力不足ではありますが、たくさんのことを学び成長していきたいです。

どうしたらもっと面白い活動ができるか、どうやったらもっといい場が作れるか、みなさまの思いに応えられるよう日々全力を尽くして参ります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。スタッフ八杉祐介