【11/2 ストプロ★ごちハウス視察&合同勉強会のご報告】
福岡でユースの貧困と孤立の問題に取り組んでいる一般社団法人ストリート・プロジェクトさん(http://street-project.org)のごちハウス視察とすでにメディア情報でもご紹介しました合同勉強会のため、博多へ行ってきました。日帰りでの訪問となりましたが、非常に有意義な1日となりました。ご準備いただいたストプロ代表の坪井さん、勉強会にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
それでは視察と合同勉強会についてご報告させていただきます。☆10:30 ごちハウス視察
ストリート・プロジェクト代表の坪井さんより、ごちハウスについてご紹介いただきました。ごちハウスでは経済的に困窮している、または孤立しているユースが実家のようにあたたかい雰囲気の中でごはんを食べ、話しを聴いて、一緒に学んでいく場所としてオープンされています。就職活動で必要なスーツ一式を揃えられないユースのため、レンタル用にストックされていたり(まだまだ不足されているそうです。みなさまご協力よろしくお願いいたします!)、本棚にいっぱいの参考書なども見せていただきました。(写真参照)今週末より福岡でも「ごちカード」を配るアウトリーチを行うと伺っています。
詳細はこちらをご確認下さい。
http://street-project.org/news/support/1225/

☆14:00-17:00 合同勉強会
大阪子どもの貧困アクショングループ&ストプロ★ごちハウス合同勉強会を行いました。ストリート・プロジェクトさんが対象としているユースの方への活動と私達CPAOのシングルマザー親子への活動は地続きの活動であることをご紹介いただきました。

14:00 一般社団法人ストリート・プロジェクト活動紹介
・困窮および孤立している中卒者/高校中退者&高校生、働いている/働く意志のあるユースを対象に活動
・「困った子は困っている子、問題児は問題を抱えている子」という眼差しがもっと広がれば
・ごちハウスの主役はユース、「来てくれてありがとう」と焦らず待つこと
・いつでも返って来れる「もう一つの我が家」となることが目標

14:20 大阪子どもの貧困アクショングループ活動紹介
・制度によって悪化する貧困
・シングルマザーは約8割が働いているが半分は貧困状態=ワーキングプア
・子どもの貧困対策法は教育支援に偏っている、まずはお腹が減っていたり、寂しい想いをしていたり、安定した生活が送れない子どもたちへの生活支援といった福祉的な視点が必要
・私たちは子どもの最善の利益を考えて活動している

<休憩>

16:00 自己紹介と質疑応答
自己紹介も兼ねて、感想を伺った中での内容をいくつかご紹介致します。
・実際に気になる子どもを目にしてもどこにつなげていいのか迷う場面がある。ここにいったらなんとかなるというような場所がない。
・ホームレス支援をしているが、そうならないためにはやはり子ども時代からのサポートが必要と感じる。いま聞いた子どもたちはみんなそうなってしまう可能性がある。
・制度から漏れてしまう子どもたちの話を聞けたが、実際は制度にのっている子どもの対応で精一杯な部分もある。また、行政のサービス対応について率直に意見を聞きたい。

☆18:00 懇親会
合同勉強会参加者の方と意見交換など行いました。

ストプロ代表の坪井さんはごちハウスにくる子どもたちに手作りの料理で食事を提供されています。様々な問題や悩みを抱えながら生きている人にとって、ほっと息をつける「ごちハウス」のような居場所が必要です。私たちCPAOもそんな実家のような場所を目指して、いま新しいプロジェクトの準備中です。誰にでもそんな居場所が持てるよう、皆様の身近な地域で“居場所づくり”が広がっていくことを願い、活動を続けていきます。

私達の活動は支援者の皆様のサポートで成り立っています。
引き続きご支援いただけますようお願い致します。