【CPAOくらぶ ごはん会のご報告】

7月12日、雨が降り、プールにも入れない体力の有り余った子どもたちは、新しく入ったトランポリンで、取り合いになるほどみな喜び、「スタッフが疲れすぎないようにね」というのも聞くわけなく、、ずっと飛んで遊んでいました。

たくさん遊んで、お腹が減ったと言う子どもたちは、今日もモリモリごはんを食べました。

近所の料理屋さんが作って持って来てくださった、魚介類、野菜たっぷりのスープに、魚屋さんからいただいた鯛で鯛めし。野菜もすべてご寄付いただいたもの。デザートも差し入れのアップルパイ。

子どもたちを思う、近隣や心ある方々のおかげで毎回、ごちそうをいただいています。翌日の朝ごはん、鯛めしのおにぎりを持って、子どもたちは帰って行きました。

来週からもう夏休みが始まります。
子どもたちをどう支えるかスタッフ一同、体制づくりに追われる中、ニューヨークでドキュメンタリー映画を撮っておられる方が拠点にお越しくださいました。

アメリカの子どもたちのお腹を空かせない取り組み、ユニバーサルミールについて話しを聞かせてもらいました。

私たちも子どもがお腹を空かせているのは、おとな・社会の責任、人道的支援「まずは、ごはん!」と捉え実践していますが、アメリカでは、国として食を子どもたちの権利として位置づけていることを知りました。

学校の50%以上の保護者が所得が低いとなると全生徒を無料にし、スティグマを発生させないように配慮していること。朝、昼、夜ごはんに、おやつ!まで学校で食べることができ、長期休みも各学校が担当校として順番に提供し、カフェテリアで子どもたちはごはんが食べられるそうです。ニューヨーク州では6割の子どもたちが無料となっているとのこと。

その他にも、町にトラックを出して18歳以下の子どもたちなら誰でもサンドイッチがもらえ、公園で食べている映像なども見せていただきました。

子どもたちがお腹を減らすことがないようになっていることが本当にうらやましく、同時に、どの事業も国や州がしっかり予算をつけ、人員を配置していることも分かりました。

私たちは継続して訴え続けていますが、日本では、国の所得の再分配を大きく見直し、諸外国並みに公的資金を子どもたちに投入してもらわなければ、民間の力だけでこのように選別しない普遍的な取り組みを行うことは難しく、改めて、多くの人が子どもたちは社会で育てるものだと認識し、制度を整えていくということの大切さを思いました。

これから私たちは、2年間かけ、地域の様々な団体と共に、大学の研究者の方々もまじえ、子どもたちをどう社会で育てるのかという、具体的な調査・研究・実践・評価をし、モデルをつくり、政策につなげようという取り組みも行っていきます。また追って報告させていただきます。

これからも目の前の子どもたちと向き合う実践と政策提言の両輪で活動して参ります。引き続き、ご支援・ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。