実習16日目、CPAO橋本支部でのお泊まり会でした。橋本支部に行くまでの道中車の中で子どもたちは、以前と違い笑顔で迎えてくれたのが嬉しかったです。
車移動の中での子どもたちは午前中の活動もあったため、疲れて眠っていました。イライラして少しケンカをしていましたが、寝てスッキリした様子で、橋本支部につくと嬉しそうに子どもたち同士ではしゃぎ、遊んでいる姿を見るとこちらも笑顔になりました。
子どもたちの中には、家や学校、地域では、問題を抱えているといった子たちも、CPAOでは一切そのような事はなく、子どもらしい笑顔で楽しそうに遊んでいる姿が印象的でした。
ケンカになり、相手から叩かれた際も叩き返さず言葉で返していたのも印象的でした。普段は問題とされていても、CPAOの職員さんがいて、他の子たちもいるという環境があれば問題行動は起こさない。つまり、周りの大人の言葉かけや、態度一つで子どもの姿が変わるという事を学ぶ事ができました。
そして、子どもたちとの関わりの中で、私に対して試してきているような行動がよく見られ、とても観察されているように感じました。その中で笑顔で返すと嬉しそうな表情に変わっていったように感じたので、一人一人の行動に丁寧に返す事が重要であり、少しでも子どもたちにとって安心できる人となれるよう努力していきたいと思いました。
今回の実習はこの日をもって最後となりました。私は最初CPAOは、子どもの貧困を支援するためにごはんを提供したり、子ども達に何か活動を行なっている所だと思い、その中で子どもたちにとって、どういう影響があるのかについて学ぼうと考えていました。
ですが、子どもの貧困というワードを甘く考えていたのがこの3週間の実習の中で痛いほどわかりました。
子どもの貧困と言っても、一人一人家庭環境や、性格も違う中で一括りに出来ないですし、一人一人の環境が複雑で、日本の中でこのような事実が起きているという事に衝撃を受けた事が何度もありました。
教科書を見ていても分からない事実が実習の中で学ぶ事ができました。
その中でCPAOではごはんを届けるとともに人とのつながりを届け、支援を行なっていました。
ごはんをただ送るだけではなく、その家庭の問題の相談を聞いたり、必要であれば他の機関に繋げたりする事を行なっていました。この人とのつながりを届ける事が子どもの貧困の支援を行う上で最も重要であると感じました。
問題を抱えている方々は孤独になり、助けを求める事ができない環境になりやすい傾向にあるという事を学びました。その中でCPAOは「助けを求めてもいい」と誰もが言える環境にできるよう活動していると感じました。
週6日、3週間関わらせていただく中で、至らない点が多々あったと思いますが、初めての経験をさせていただいたり、普通の実習では学べなかった事を学べ、とても充実した実習となりました。
このレポートも今回が最後となります。読みづらい文章であったと思いますが、読んでいただきありがとうございました。
実習生 安永
2020.10.21