この度、賞をいただくことになりました。突然のご連絡に驚きながら、アウトリーチに力をいれていることを先進性あるユニークな取り組み、またコロナ禍のホットミールプロジェクトも高く評価くださり、大変、光栄に思っております。
糸賀一雄さんの有名な「この子らを世の光に」という言葉。この言葉は「を」と「に」を入れ替えると大きく意味は変わり、CPAOの活動においても大切な視点です。
この週末も子どもたちとのお泊まり会でした。地域で一番「大変な子」として紹介されつながった子とも、たくさん食べて、遊んで、寝てとし、
今回もその子にも大変なことなんて何もなく、ずっとニコニコ、みんなでゲラゲラ。たまにケンカはありますが、すぐに仲直りして、楽しく過ごしていました。
糸賀さんは、「保護」から「権利保障」ということを説かれた世界に誇る功績を残された方でもあります。
大変な子、問題児、かわいそうな子などと、しんどい状況に置かれている子たちに、レッテルを貼る前に、その子の権利、ニーズを保障できているのか?
子どもたちが、楽しそうに自然の中で、走り回り、他愛なく遊ぶ姿をまぶしく感じながら、もっと一人ひとりの子たちが輝く環境を整えていきたいと考えていました。
またこのコロナの影響は計り知れず、毎日のように、悲鳴のようなSOSが届き続け、対応に追われ、その厳しい、あまりのみなさんの置かれている現状、この社会のセーフティーネットの少なさ、不寛容さに心がくじけそうになることも少なくありません。ですが、
「少なくとも私たちの属している社会や家庭の中にささやかな平和を実現したい」
という糸賀さんの言葉に、孤立していたり、家庭が家庭の体をなすことが難しいといった親子と、家族、親せきのように関わりたいと思いながら、できること少なく、申し訳なく思うばかりですが、少なくても小さくてもやっていこうと救われたり、
また活動を共に支えてくれる子どもたち、保護者、支援くださる方々といった、CPAOに関わってくださる、本当にたくさんの方々に励ませれながら、地道に活動を続けることができています。
今回の賞は、あたたかいまなざしで、子どもたちを、CPAOを見守り関わってくださる、すべてのみなさまにいただいたものと思っています。
このコロナの上に、さらにこれから例年、SOSが増える年末年始を前に、「まずは、ごはん!」のCPAOの新たなアウトリーチのプロジェクトも始まります。さらに精一杯精進して、活動していきます。
引き続き、みなさま、ご支援、ご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。
新しいプロジェクトについては、お知らせもうしばらくお待ちください。
今回の授賞式は11月に行われますので、こちらもまたご報告させていただきます。
徳丸ゆき子
http://www.itogazaidan.jp
2020.10.19